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【解答速報】令和4年度 民法 記述式 問46【行政書士試験・Toaru塾】

 

今回は問45民法の記述式に関してお話していこうと思います。

 

令和4年度(2022年)行政書士試験 民法問46記述式解説(妨害排除請求・所有権・賃借権・債権者代位権)

 

1.採点のキーワード

 

まずは、この問題の採点のカギとなるキーワードから考えていきましょう。

 

キーワード1(予想配点10点)

 

『Bの甲土地所有権に基づく妨害排除請求権を代位行使し、』

 

ポイント

 

賃借権に基づく」と記載した場合は部分点がありません。

妨害」の漢字間違いは10点の加点はありません。

被保全債権」に関する記載は加点がありません。

占有保持の訴え」に関する記載は加点がありません。

 

キーワード2(予想配点10点)

 

『甲土地の明渡しを請求することができる。』

 

ポイント

 

塀の除去」と具体的に記載しても可

【明渡し】 = アパートやマンション、戸建住宅など元通りにした後、立ち退き、

その権利も相手に完全に渡してしまうこと

【引渡し】 = アパートやマンション、戸建て住宅など、今住んでいる状態のままで

立ち退くことを意味し、そのままの状態で権利を相手に渡すこと

 

2.状況を確認していこう!

1⃣この問題の関係図

 

AはBから更地で賃借権の登記の無い甲土地を工場を建設することを目的として賃借しており、その土地に何ら権利を有しないCが塀をAとBに対して無断で設置したというものです。

 

確認すべきポイント

 

甲土地は更地であること

賃借権の登記はないこと

 

 

借地借家法等に規定されている

第3者への対抗要件はないとなります。

 

問題文をもとに作成した関係図が下記のものです。

 

 

 

2⃣妨害排除請求

 

第3者への対抗要件がないということは、塀の除去(妨害排除)を請求するには

Bが所有権に基づいて請求しなければいけないということのなります。

 

しかし今回の問題ではAからBに対して妨害排除の対応を

求めたものの、なにも対応してくれないということなので

AからCに対して何かできることはないか?となってきます。

 

3⃣妨害排除請求権の代位行使

 

問題文中にAはCに対してどのような請求をすることができるか

という記載があります。

 

どのような請求』と聞かれた場合

 

なぜその請求ができるかの根拠(権利)

請求の内容

 

を記載する必要があります。

 

今回の場合は

 

Aは賃借権を被保全債権とするBの甲土地所有権に基づく(請求の内容)の代位行使

塀の除去 or 甲土地の明渡し

 

となります。

 

3.結論

 

問題の内容に沿って解説をしてきましたが、

以上のことを踏まえて今回の問題に関する

解答例としては以下のようになります。

 

Bの甲土地所有権に基づく妨害排除請求権を代位行使し、甲土地の明渡しを請求することができる。

(45字)

 

 

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コメント

  1. M.F より:

     拝見させて頂いていて、お世話になっております。問46につきましては、あせってしまい、塀を堀と漢字を書き間違えてしまいました。
     解答は、
     Bの所有権に基く甲土地に対する妨害排除請求権を代位行使して、堀の撤去を請求する。
     と書きました。何点ぐらいでしょうか。宜しくお願いします。

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